第十八話:公衆衛生学2

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舞香「――公衆衛生を向上させていく為の行動を公衆衛生活動というんや」

祐菜「おお、いきなり全開でスタートしてますね!」

舞香「当たり前やねん。期日まで残り少ないとかの話ちゃうからね」

祐乃「日本の公衆衛生活動は、下記の4分野になります」

一般公衆衛生行政 厚生労働省、内閣府
学校保健行政 文部科学省
労働衛生行政 厚生労働省
環境保全行政 環境省など


舞香「ここで調理師に大きく関わってくるのは、一般公衆衛生っちゅう活動なんよ。過程や地域の健康、衛生問題なんかを扱っている分野で、病気の予防、感染症対策、医師や病院、医薬品なんかを担当しとるんや」

祐乃「衛生行政にも触れておくね。これは様々な衛生法規に従って施策が行われたものをいうの。代表的なものに公衆衛生法規(地域保険法)というのがあって、1994(平成6)年にこの名称になるまでは、保健所法と呼ばれていたそうだよ」

祐菜「保健所って身近なところにある、あの保健所?」

舞香「せやせや。保健所に関する事だけやなく、地域保健対策全般を推進する為のものとして、現在の名称へと変わったんや。地域住民の健康の保持・増進に寄与する事を目的に、地域保健対策の推進に関する基本指針や保健所に関する事を定めているんよ」

祐乃「その保健所に関する、設置基準と主な事業を下記にまとめてみました」

設置基準
・都道府県、行政指定都市、中核市、行政で定める市、特別区が設置。

主な事業
1.地域保健についての考え方を広め、その意識を向上させる。
2.人口動態統計など、地域保健に関わる統計をまとめる。
3.栄養の改善と食品衛生に関する事。
4.住宅や水道、下水道、廃棄物の処理、清掃。
5.医師・薬事に関する事。
6.保健師に関する事。
7.母性や乳幼児、老人の保健に関する事。
8.歯科保健に関する事。
9.その他、病気の治療や療養、予防に関する事 など。


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舞香「相変わらず、良いお手前で」

祐菜「祐乃お姉ちゃん、かっこええ……!」

祐乃「ありがとう。地域の公衆衛生に関わっているのは、この保健所なんだよ。感染症や食中毒が広がらないように消毒をしたり、上下水道の衛生管理をしたりしているよ」

舞香「保健所は全国におよそ500ヶ所あってな――」

祐菜「500!?」

舞香「――地域保険法では、その設置基準を定めとるんよ。例えば、飲食店での食品衛生監視っちゅうのも、この法律によって保健所の仕事として定められているんや」

祐菜「色々とやってくれているんですね」

舞香「まさに色々やね」

祐乃「病気の予防、衛生的な環境作りの指導といった、その地域に住んでいる人の生活と健康に重要な役割を持ってくれているんだよ」

舞香「そしてそして!」

祐菜「ま、まだ何かあるんですか!?」

舞香「この保健所よりも、さらに地域に密着した健康の拠点として、市町村保健センターっちゅうもんがある」

祐菜「市町村保健センター?」

舞香「予防接種や定期健康診断みたいな健康相談や保健指導、健康診査などを行っているんよ」

祐菜「そっか……そういえば思い当たるフシがあるような」

祐乃「――消費者を守る、という観点でいえば、国民生活センターとか消費生活センターというものありますよね?」

舞香「そやね」

祐菜「国民生活センター? 消費生活センター? 何をするんですか?」

舞香「そやなあ。例えば、消費者が飲食店で遭った事故の情報をまとめたり、苦情や相談に乗ったりしてデータを集めて、消費者がこういった被害を受けないように対策を講じるんよ」

祐乃「消費者基本法という法律によって、2009(平成21)年にできた機関で、消費者庁が統括しているんだよ」

祐菜「つい最近の事なんだね」

祐乃「というわけで、ここから先は畳みます」

舞香「祐乃ちんは畳み芸も一級品や!」

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第十七話:公衆衛生学1

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祐乃「今回から公衆衛生学を始めていきます」

祐菜「食文化概論、衛生法規、そして公衆衛生学……」

舞香「ふむ、公衆衛生学な。公衆衛生いうのは、個人の健康と社会全体の健康、衛生状態を守る為に、個人や集団、行政などが協力しあって、様々な健康阻害要因を防いでいこういう事なんよ」

祐菜「何ですか、健康阻害要因なんていう難しい言葉は?」

祐乃「よくない生活習慣や公害、感染症の拡大とかの事だよ」

舞香「公衆衛生を考える上で、"健康とは何か?"っちゅう定義づけが必要になってくるんやね。この健康の定義は、WHO憲章で掲げられているんよ」

祐乃「舞香さんの言ったWHO憲章(ローマ宣言、1946年)、その健康の定義は、健康とは、単に疾病や虚弱でないという事だけでなく、肉体的、精神的ならびに社会的に完全に良好な状態である。としているの」

祐菜「まさに超健康状態というわけだね……」

祐乃「さらにこのWHO憲章では、健康というものは全ての人が差別される事なく持っている基本的人権であり、平和と安全を達成する為の基礎としているんだよ」

祐菜「それは良い事だね!」

舞香「さらにさらに、公衆衛生にも定義いうものがあってな、アメリカ・エール大学のウインスロー教授っちゅう人によって提唱されたんやで」

祐菜「やっぱり大学の教授ってくらいですから、比べ物にならないくらいに頭が良いんでしょうね」

舞香「そらそうやろうね」

祐乃「ウインスロー教授(1949年)による公衆衛生の定義というのは、公衆衛生とは、地域社会の組織的な努力により疾病を予防し、生命を延長し、肉体的・精神的健康と能率の増進をはかる科学であり、技術である。――としているんだよ」

祐菜「1946年のWHO憲章、1949年のウインスロー教授……っと」

舞香「次に覚えておくべきなのは、プライマリー・ヘルス・ケアヘルスプロモーションやね」

祐乃「プライマリー・ヘルス・ケア(アルマ・アタ宣言、1978年)――」

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祐菜「アルマ・アタ……。何だか舌を噛みそうな言葉だなあ」

祐乃「プライマリー・ヘルス・ケアの主な活動項目は、下記にまとめました」

1.健康教育
2.食糧確保と適切な栄養
3.安全な飲み水と基本的な衛生
4.母子保健(家族計画を含む)
5.主要な感染症への予防接種
6.地方風土病への対策
7.簡単な病気や怪我の治療
8.必須医薬品の供給


祐菜「おー、毎度おなじみになってきた祐乃お姉ちゃんの必殺技:下記まとめが今回も鮮やかに決まったぁ!」

舞香「ううむ、いつもの事ながら見事やね。――次に1986年、WHOのオタワ憲章で掲げられたヘルスプロモーションについても覚えるんやで」

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祐菜「あはははっ、何だか\(^o^)/みたいで笑えるかも」

舞香「うちも最初に見た時はオワタに見えたけど、オタワやから注意しときなよ」

祐乃「人々が自分の健康をコントロールして、改善できるようにするプロセスをヘルスプロモーションとして示したの。ヘルスプロモーションで掲げられた活動方法は――」

舞香「――下記にまとめてあるんよ!」

・健康的な公共政策を確立する。
・支援的環境を創造する。
・地域活動を強化する。
・個人的スキル技術を開発する。
・保健医療サービス内容を見直す。
・未来に向けた行動をとる。


祐菜「って、何か舞香さんが良いとこ取ってったような……」

舞香「細かい事を気にしとったら、社会ではやっていけんぜよ」

祐乃「そういう事だよ、祐菜ちゃん」

祐菜「あれー、何かあれー」

舞香「まあ何やな、これは個人や集団の自己管理能力の向上を目指していて、その最終目的は健康だけでなく、生活の質の向上にあるっちゅうわけやね」

祐菜「とりあえず世界規模で頑張ってくれているのはわかりました」

祐乃「祐菜ちゃんが納得してくれたところで、この先、畳みます」

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第十六話:衛生法規9

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祐乃「本記事の始めは、働き方に関わる労働衛生法規になります」

舞香「恐らく衛生法規は今回で終わるはずやから、みんな気合い入れていこか!」

祐菜「はいっ!」

舞香「まずここまでやってきた衛生法規は一般公衆衛生法規に含まれるものなんやけど、他にも3分野の衛生法規があるんよ」

祐菜「え、マジですか!?」

祐乃「労働衛生法規学校衛生法規環境衛生法規の3つだよ、祐菜ちゃん」

祐菜「あ、ありがとー、祐乃お姉ちゃん!」

舞香「本記事では、この3分野の主な法律と要点をサクッとまとめていくよ」

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祐菜(お、簡単に終わる感じ?)

舞香「まず労働衛生法規には労働安全衛生法があるんよ。これは労働安全衛生法っちゅう法律で、労働者が安心して、健康で快適に働けるように事業者の責務を定めている、ちゅう事なんやね」

祐乃「事業者の人が法令厳守して労働災害を防止する為に、様々な対策を行ってくれたり、従業員の安全や健康を確保したり、快適な職場環境づくりを行ってくれたりしているから、そこで安心して働けるんだよ」

祐菜「そっか。働くなら確かに安全で快適で健康的な方が良いもんね」

舞香「そういう事やね」

祐乃「この先、畳みますね」

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第十五話:衛生法規8

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祐乃「それでは、食品安全基本法について勉強していきます」

舞香「近年の食の安全の問題、これについてまずはやっていこか」

祐菜「近年っていうと……やっぱりノロウイルスとかですか?」

舞香「確かにノロウイルスの問題は、近年の食においては大きく話の中に入ってきた問題やね。その他、O-157による大量食中毒の発生、農薬や添加物の問題もよく出てるなあ」

祐乃「問題が国際化しているのも特徴の一つみたいですよ。少し前の話題ですが、BSE問題や輸入野菜の違法残留農薬なんてありましたね」

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祐菜「ああ……あの有名な牛丼チェーン店から、牛丼が消えてしまったという」

舞香「うちは豚丼も好きやったけど、やっぱり牛丼の復活はないのかって焦った思い出はあるなあ」

祐乃「――といった次々に発生する食品被害の問題から、消費者を守る為に2003(平成15)年に制定されたのが、食品安全基本法、というわけですね」

舞香「その食品安全基本法では、3つの基本的理念っちゅうのがあるんよ」

祐乃「国民の健康保護、食品を供給する段階での適切な措置、国民の健康への悪影響を未然に防ぐ、という3つなのですが、その意味合いも兼ねて下記にまとめました」

・国民の健康保護
国民の健康保護が、最も重要だという認識のもとで、食品の安全性の確保を行う。

・食品を供給する段階での適切な措置
生産から販売までの全ての段階で、食品の安全性を確保する為に、適切な措置をとらなければいけない。

・国民の健康への悪影響を未然に防ぐ
科学的知見に基づいた対策をとり、国民の健康への悪影響を未然に防ぐようにしなければいけない。


舞香「いやー、本当に祐乃ちんのまとめは鮮やかやね」

祐乃「参考書のデキが良いですから、私はそれを写しているだけですよ」

祐菜「祐乃お姉ちゃん、かっこいい……」

舞香「んでやな、上記の祐乃ちんがまとめてくれた理念をきちんと実行する為に、国、地方自治体、食品関連事業者、消費者の4者に責務と役割を定めているんや」

祐乃「そして流れるように、下記より4者の責務と役割、のまとめです」

・国の債務
食品の安全を確保する為の施策を策定し、実施する。

・地方公共団体の債務
食品の安全性を確保する為に、国とは異なる役割を担い、地域の自然や経済、社会などの条件に応じた施策を策定し、実施する。

・食品関連事業者の債務
食品の安全性を確保する為に、最も重要な責任を持っていると認識し、行政の施策に協力しつつ、食品を供給する段階で適切な措置をとる。

・消費者の役割
食品の安全性などについて、消費者も知識、理解を深め、行政へ積極的に意見を述べる。


舞香「ちなみに調理師は食品関連事業者に当てはまるんや。その事を自覚して適した行動をとれるようにせなあかんのや。また消費者も、食べられれば良いだなんて思わず、まとめに書いてあるように、知識と理解を深めて、行政へ意見を述べられるように意識してかなあかんね」

祐菜「自分の立場に限らず、何らかの協力をしていこうという心構えが大切になってくる感じですか」

祐乃「食品安全基本法の基本施策では、リスク評価、リスク管理、リスクコミュニケーションという3つの言葉があるの」

祐菜「リスク評価、リスク管理、リスクコミュケーション……」

祐乃「3つのリスクについて、またまた下記にまとめてみました」

・リスク評価
食品安全委員会による食品健康影響評価の実施。

・リスク管理
リスク評価の結果に基づき、適した施策の策定。

・リスクコミュニケーション
全ての関係者間で情報、意見の交換を促進する。


舞香「それぞれのリスクに関連する機関がいて、食品安全委員会、消費者庁、環境省・農林水産省・厚生労働省など、があるんや」

祐乃「それら3つの役割も下記にまとめました」

食品安全委員会
・リスク評価(食品健康栄養評価)の実施
・リスクコミュニケーションの実施
・緊急事態への対応

消費者庁
・食品安全基本法の「基本的事項」の策定
・リスクコミュニケーションの実施
・緊急事態への対応y・全体調整
・健康増進法の特定保健用食品の表示の許可

環境省・農林水産省・厚生労働省など
・リスク管理を行う(リスク評価結果に基づき、食品の安全性確保の施策を策定、実施する)


祐菜「色々な人達が頑張って、食の安全について考えているんだね」

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舞香「これだけの事やからね。誰か人が頑張ったって終わりはしないわ。みんなで協力する事の大切さやな」

祐乃「そうですね。私達の活動するこのブログも、みんなの頑張りでできていますからね」

舞香「祐乃ちんが良い事言ったところで、続きページへと畳むで!」

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第十四話:衛生法規7

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祐乃「今回も前回途中から入りました健康増進法についてお話を進めていきます。まずは健康指導・栄養指導と特定給食施設について、です」

舞香「ほんじゃ、いくよーっ! ごほん。地方自治体による保健指導、栄養指導についても、健康増進法で定められとるんよ。市町村は一般的な栄養相談や保健指導などを、都道府県は専門的な栄養指導や特定給食施設の栄養管理などを実施するように、って感じやね」

祐菜「市町村と都道府県とでは違いがあるんですね」

祐乃「たまに市役所とかで――相談に乗りますよ――といった感じのポスターがあると思うの。実はあれ、役所の職員さんが住民の栄養相談に乗っているわけじゃないんだって」

祐菜「えっ、じゃあ一体誰が!?」

舞香「医師、看護士、薬剤師、栄養士のような医療とか栄養の専門家やねん」

祐菜「そうやって聞くと、当たり前のような気もしてきた」

舞香「都道府県や保健所を設置している市と特別区では、一般の市町村よりも専門的な栄養・健康指導をする為に、医師、管理栄養士の資格を持つ者の中から任命された栄養指導員を置いてるんや」

祐乃「市町村と都道府県の二つで、国民の健康指導を行おうというわけですね」

舞香「さらに特別給食施設っちゅうものの定めもあって、特定で多くの人に対して継続的に食事を提供する施設では、栄養士か管理栄養士を置くように努めなければならない、っちゅうもんや。もし栄養士を置かない場合は、栄養指導員から栄養指導を受ける義務があるんや」

祐乃「栄養士、管理栄養士の配置努力義務がある特定給食施設とは、下記のような施設です」

栄養士
1回100食以上または1日250食以上の施設。

管理栄養士
1回300食以上または1日750食以上の施設。


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祐菜「これを見ると栄養士よりも管理栄養士の方が凄い感じ?」

祐乃「そうだね。私もどこかで聞いた話だけど、管理栄養士の資格を手に入れるのは並大抵の確率じゃないとか」

祐菜「うっへー……凄いなあ……」

舞香「こっから先、畳みマッスルムキムキー!」

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ピケ

Author:ピケ
2012/10/17 ドールデビュー!
初ドールはアゾン/ピュアニーモ魔女っ子みあ(白)
ツイッターでは miafun1017のアカウント名で活動中。
リンクフリーです。
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記事のコメント、拍手コメントにてお知らせくださると嬉しいです。

☆ブログ内の主な登場人物達
・祐乃=ユノ
・祐菜=ユナ
・祐音=ユネ
・千歳=チトセ
・舞香=マイカ
・夢幻=アリス
・朱葉=アヤハ
・七神=ナナカ

撮影は2014/7/18よりNikon COOLPIX P100を使用。

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