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【ドール】『完.泡沫のサラ』【泡沫の妖精編】



「──では、私はこれで」

全てを伝え終わったWGKS型のその子は、あっさりとした感じで未来に還っていきました。

これははるか遠い未来の出来事。

でもやっぱり、わたくしには想像もできないお話でした。

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野茂「だ~か~ら~、八乙女うるしが可愛いんでありますよ!」

長野「誰ですか、八乙女うるしって?」

堀川「ふんっ。くだらん」

それから数日──。

わたくしと野茂の日常は、サラのやってくる以前のような日常に戻っていきました。

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夢幻「……ねねちゃん。……あそぼ」

祐音「………………」

夢幻「……だめ?」

20191022171528c55.jpg

祐音「いいですわよ! ただし、遊びの内容はわたくしが決めますわ!」

夢幻「……おー」

まるでサラという存在を忘れてしまったかのように。

──いいえ。

悲しい出来事を忘れたいから、サラを忘れていきたいのかもしれない。

2019102217153060b.jpg

祐音「今日は穴を掘って、このカプセルを埋める遊びですわ」

夢幻「………………何それ? ……面白いの?」

祐音「面白いかどうかは、未来のわたくし達が判断する事ですわよ!」

夢幻「……むー」

でも、わたくしはサラを忘れたくない。

だから、わたくしはタイムカプセルを作りました。

サラとの出来事を書き記したノートを入れたカプセルを。

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いつか大人になってサラと向き合えるようになった時、わたくしは泡沫の妖精を探したいと思います。

でももしかしたら、その前にサラがわたくしを見つけてくれるかも、そんな淡い期待も抱きながら──。


これにて「泡沫の妖精」は終わりになります。
凄く長くなってしまいました。
次回作はもっとコメディな感じで書きたいですね。
祐音ちゃんと野茂ばかりになってしまい、他の子達の活躍が全然になってしまったので、次回作は全員活躍できるようなのにします。
だらだらと長くなった泡沫の妖精を、見てくれた方はありがとうございました。


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【ドール】『71.ことのはの妖精』【泡沫の妖精編】



野茂「……君がサラ殿の子供のようなものとは。我輩達とサラ殿の過ごしてきた時間は無駄ではなかったでありますな……」

「──サラがあなた方に借りていたものを返します」

祐音「借りていたもの? 何も貸した覚えがありませんわよ」

「そうでしょう。サラも勝手に持ってきたようです」

祐音「……? 一体何を?」

「こちらです」

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祐音「こ、これは……っ!?」

野茂「マラカス……で、ありますな」

「サラはその武器を投てきして、機械軍を圧倒していきました」

祐音「いや、これは武器ではないですわよ」

野茂「祐音殿が投げていたのを、きちんとサラ殿は学習していたんでありますな!」

祐音「うーん……」

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「最後に、退役前に残されたサラの言葉を──」

祐音「サラの言葉?」

野茂「聞かせてもらえるでありますか」

「はい。『──ユネドノ、ノモ。二人がこのメッセージを聞いているという事は、ワガクシは、既に存在していないと考えられます。ワガクシが元の時間に戻れた事は、ユネドノとノモがワガクシの再生を見守っていてくれたからです。もしも、もしもの話ですが、あの場所で二人がワガクシを見つけてくれなければ、ワガクシは戦闘妖精として復帰する事もなく、ただ朽ちていくのを待つだけだった。そんな戦闘妖精として活動してきたワガクシも、もう間もなく退役しスクラップ処分となり、身体の素材はリサイクルされ新しい世代の戦闘妖精に託される事でしょう。ユネドノ、ノモ──二人にはいくつもの感謝の言葉を並べても足らないと考えています。それと………………』」

野茂「……? どうしたであります?」

祐音「………………」

「『ユネドノとノモにお別れをきちんと言えなかったのは、言葉にできないものがありました。だから、最後に言わせてください。──さようなら。──ごめんなさい。──そして、ありがとう。戦闘妖精として戦い続けたワガクシの願いを誰かがもしも叶えてくれるなら、時代を超えてユネドノとノモのいる時代に生まれ変わりたい』──以上です。サラの言葉の再生を終わります」

野茂「サラ殿……さようならもごめんなさいもいらんでありますよ。我輩達こそ、ありがとうであります」

祐音「……ばかね

野茂「祐音殿?」


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【ドール】『70.妖精の歩んだ道』【泡沫の妖精編】



「──確認の為にお聞きします。あなた方の認識では、この時代、その少し前にサラが機械軍のDNZN型と交戦、そして未来への帰還。これで間違いないですね?」

野茂「間違いないでありますな」

祐音「最も、わたくし達はサラが未来に還ったその瞬間を見てはいないですわ」

「サラは心を持った機械──機心軍の量産タイプの戦闘妖精。その当時も機械軍との戦いの毎日を過ごしたサラは、とある戦闘にて致命傷を負い、この時代に逃げていきました」

野茂「我輩達のいる時代だったのには何か理由があるんでありますか?」

「偶然です。とにかく逃げる事に必死で、時代を選んでいる余裕はなかったと記録されています。──そしてあなた方に拾われ、その間、自己治癒に努めたサラはおかげで回復に至りました。しかし、機械軍のDNZN型に発見され戦闘を開始。そして、DNZN型のエネルギーゲインを奪い未来へと帰還しました」

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祐音「サラは……その後、どうなったんですの?」

「基本的には今までと変わりません。戦闘妖精らしく、機械軍との戦いに務め、そして退役となりスクラップ処分になりました」

祐音「………………っ」

「──ただ、過去から帰ってきたサラは他の個体に比べて違いが出ていました」

野茂「……違い、でありますか?」

「私を含め、他の個体も一人称は私でありましたが、サラは"ワガクシ"と自分を呼称していました。さらに、戦い方までもが他と差異が見られたのです。例えば投てき武器を使用したり、強烈な閃光を浴びせたりがそれです」

祐音「サラ……」

野茂「我輩の野茂フラッシュであります!」

「これらの戦術は古典的なものでしたが、どうやら機械軍には効果が高かったみたいです。帰ってきたサラは、その目覚ましい活躍で機械軍を圧倒し、機心軍の勝利に大きな貢献をしました」

野茂「君の時代では機心軍が勝ったんでありますか!?」

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「はい。──この機械戦争はおよそ600年ほど続きました。サラがこの時代にやってきたのは、開戦から200年ほどの事ですね」

祐音「600年も戦争していたんですの……」

野茂「いやはや。結局やっている事に大した差はないでありますな~」

「お恥ずかしい話です。それからサラは300年ほどの時間を戦い、終戦する100年前に退役、そして先にも伝えたとおりスクラップ処分となりました」

祐音「どうしてサラは退役したんですの? 致命傷でも受けたのかしら?」

「確かにサラの身体は長き戦いにより劣化は進んでいたので、それも原因の一つではあるでしょう。──しかし、最大の要因はTYPE-SRの発展、進化型であるTYPE-WGKSが製造された事にあるでしょう」

野茂「WGKS……ワガ、ク……シ、でありますか」

祐音「えっ……!?」

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「そのとおりです。WGKSというのは、サラの一人称であるワガクシ。機心軍を勝利に導いたサラの功績を称え、サラをベースにした後継機──」

祐音「まさか、あなたは……?」

「はい。私はサラの後継機であるWGKS型です」

野茂「サラ殿の……子供、のようなものでありますか……」


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【ドール】『69.妖精の贈りたかったもの』【泡沫の妖精編】



野茂「うわーい! サラ殿が帰ってきたでありまーす!!」

祐音「……サラ!」

「──いいえ」

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「残念ですが私はあなた方が呼称する"サラ"とは別の個体です」

野茂「……れ?」

祐音「別の……個体……?」

野茂「で、でもでも、間違いなく我輩達の知っているサラ殿そのものでありますよ!」

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祐音「ど、どういう事ですのっ……納得のいく説明をしてほしいですわ!」

「お二人が怒るのも無理はないと思います。あなた方がサラと呼称する個体は、正確にはTYPE-SR/00084527型です」

野茂「……そうでありますか。サラ殿は数ある量産型の中の一つ、でありましたな」

「──はい。私はタイプ……いや、ここはあなた方に合わせてサラと呼ばせていただきましょう。──サラがあなた方に返還したかったもの、届けたかった言葉を、代理としてお返しにきました」

祐音「どうしてサラ自らが来ないんですの……?」

「──サラは既に存在していないからです」

祐音「………………っ」

野茂「祐音殿、大丈夫でありますか?」

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「辛いでしょうけど、あなた方に聞いてもらいたい。サラの終わりとその後の事を──」

野茂「祐音殿は休ませてあげてほしいであります。代わりに我輩が話を全部聞くでありますよ」

祐音「……大丈夫ですわよ。さあ、お話を聞かせて」


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【ドール】『68.サラ』【泡沫の妖精編】



野茂「──祐音殿っ、早く速くであります!」

祐音「ちょ、ちょっと待ちなさいよ……速すぎですわよ……っ」

野茂「急がずにいられんでありますよ!」

祐音「……そうね」

野茂「──あ!?」

祐音「な、なんですの!?」

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野茂「あれを見てほしいであります」

祐音「あれ? ──あ」

野茂「間違いないでありますよ」

祐音「サラ」

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祐音/野茂「サラ!/サラ殿!

「──────?」

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「──待っていましたよ。ノモ、そしてユネドノ」

野茂「サラ殿でありますー!」

祐音「サラ……」


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プロフィール

ピケ

Author:ピケ
2012/10/17 ドールデビュー!
初ドールはアゾン/ピュアニーモ魔女っ子みあ(白)
ツイッターでは miafun1017のアカウント名で活動中。
リンクフリーです。
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記事のコメント、拍手コメントにてお知らせくださると嬉しいです。

☆ブログ内の主な登場人物達
・祐乃=ユノ
・祐菜=ユナ
・祐音=ユネ
・千歳=チトセ
・舞香=マイカ
・夢幻=アリス
・朱葉=アヤハ
・七神=ナナカ
・長門=ナガト

撮影は2014/7/18よりNikon COOLPIX P100を使用。

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