【ドール】年末年始企画『第六幕 探索』
千歳「――まさか祐音ちゃんに続いて、舞香さんまでショック状態になってしまうなんて……」
朱葉「ショックガンはボクの目の前にあった。つまり悪霊はショックガン使用以外の方法で舞香をショック状態にしたって事だね」
祐菜「犯人はユナが戻ってる最中に舞香さんを襲ったって事だよね? ……もしかしたら、舞香さんが先を譲ってくれていなければ、ユナがショック状態にされてたのかな……?」
千歳「舞香さんが譲った?」
祐菜「うん。舞香さん、トイレの順番をユナを先にしてくれたんだ。入れ替わりで舞香さんが入って、先に戻ってきたらこんな事になっちゃって……」
朱葉「とはいっても、ボクと夢幻はこの部屋にいた」
夢幻「……うん」
朱葉「ボクは夢幻の証人になれるし、夢幻はボクの証人になれるはずさ!」
千歳「私達もキッチンにいた事はお互いに証明できますね」
朱葉「妖精くんは?」
祐乃「リプーちゃんは私達がキッチンに到着した時点で、私達の手伝いに来てくれたよ」
千歳「トイレ組とキッチン組は同じタイミングで部屋を出ましたが、キッチン組の私達が何かしらの犯行をするのは、時間的にも場所的にも不可能ですよ」
祐乃「トイレとキッチンは正反対の方向にあるから、私達が何かしようとするなら、それなりの時間はかかっちゃうから……」
朱葉「そうなると――」
祐菜「ちょ、ちょっと待ってよ! 確かにユナは証人となる人はいないけど、舞香さんをショック状態になんかしてないよ!」
千歳「……簡単に犯人と疑われてしまう位置にいる祐菜ちゃんが、そのままそっくり犯人だとは考えにくい気もしますね。それに、舞香さんの犯人は確かに祐菜ちゃんが疑わしいですが、祐音ちゃんに関しては最も犯行しにくい位置にいたのも事実です」
朱葉「祐音をショック状態にできたのは、配置で見ると千歳、舞香、夢幻、そしてボクの四人。祐乃と祐菜は遠くにいて犯行は難しかったね」
祐乃「その四人の内、舞香さんはショック状態に。千歳さんは私が証人に。夢幻ちゃんと朱葉ちゃんはお互いが証人になるね」
千歳「うーむ。犯人は透明人間にでもならない限り難しいですね」
祐菜「あるいは瞬間移動とかね」
朱葉「舞香を短時間でショック状態にする――並外れた怪力、もしくは武器やアイテムの存在も考えた方が良いね!」
祐菜「並外れた怪力って、朱葉ちゃんじゃん!」
千歳「――とにかく、現状では犯人を断定できるものはありません。ここで提案なのですが、何かしらの手がかりを探しに探索してみてはどうでしょう?」
朱葉「ボクはここに残るよ。いくらショック状態とはいえ、祐音と舞香を見てた方が良いでしょ」
千歳「……確かにそうですね。朱葉さんなら犯人相手に負ける要素はありませんし」
朱葉「最も、舞香を一瞬でショック状態にさせる腕前ならば話は別だけどね!」
祐乃「探索組は私と千歳さん、祐菜ちゃんに夢幻ちゃんで良いのかな?」
祐菜「おっけー!」
夢幻「……うん」
千歳「では決まりですね。早速ですが、探索に出発しましょう」
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