【ドール】神降ろしの巫女編『桜咲くさようなら。桜散るまたね。』

祐音「良いんですの、冷音? これを受け入れるという事は、貴女の存在が消えてしまうという事ですのよ」
冷音「貴女にだけは常々、伝えていた通りですわよ。ワタクシは近い将来に貴女の中から消える。唐突ではありましたけど、元よりワタクシは覚悟できていましたの」
祐音「貴女はそれで満足なのかしら? 本来、ここにいたのは貴女だった。貴女には存在する権利がありますわ」

冷音「いいえ、祐音。この身体は貴女のもの。確かな真実はたった一つのシンプルなものですの。……それに、貴女の中で一緒の時を過ごして、ワタクシは満足しているのよ」
祐音「満足?」
冷音「ええ、満足しています。同じ感覚を共有できた祐音になら、ワタクシの言葉が真実である事がわかるわね」
祐音「……そうですわね」

七神「――覚悟は良いな、少女よ」

冷音「これは他人にはわからない。ワタクシと――」
祐音「――わたくしにしかわからない秘密会議」
冷音「さようなら。祐音。一緒に過ごしたのが祐音だったから、ワタクシはワタクシとして消える事ができるの」
祐音「さようなら。冷音。一緒に過ごしたのが冷音だったから、わたくしはわたくしとして生きる事ができたの」

七神「四の神――スーソウトの名のもとに。……滅せよ!!」
冷音「――もしも人形にもあちら側があるのなら、また会いましょう」
祐音「縁起でもない事を言わないでくださる……」
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