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序章7~第二関門~

 港町アマシーネから、カシワザキ森林へ。
 ひたすら南に歩き続けると、広大な森林地帯が見えてくる。

(この森林の中に、伝説の剣――ドールソードが)

 伝説の剣を探して、この旅を続けているあおとは、掴んだ情報に胸を躍らせていた。

「あの人が門番の人だね」

 みあが指差す方を見ると、そこにはいかつい鎧を身に纏った者がいた。
 その見た目は、いかにも門番といった様相だ。

2013082416070000.jpg

「すみません!」

 あおとは元気よく、門番に話しかけた――。
「エプロンとパンツ……カシワザキ森林へ入りたいのか?」

 見た目の通りの、野太い声の持ち主だった。
 ただ、その声質のわりには、口調は穏やかだ。

「はい。カシワザキ森林へ入りたいんです。きちんと、セナ町長から許可も貰っていますよ」
「確かに、その印はセナ町長様のもののようだな」

 門番は少しの間、沈黙して何かを考えているようだ。

「何を考えているんだろうね?」

 と、みあが言った。

「そうですね」

 あおとも、無難に返した。
 そして、一分ほどの沈黙が終わると、重々しく門番は言う。

「――よし、カシワザキ森林に入る許可をする為の、試験を受けさせてやろう」

 門番から出てきた言葉に、あおとは驚いた。

「えっ、試験って?」
「試験とは、このカシワザキ森林に入っても、立派に生き残れる強さがあるかを判断する為のものだ」
「だってっ、森林へ入る許可印はあるじゃないですか!」

 門番は、顔の見えない兜の中で、深い溜め息をついた。

「そのエプロンとパンツは、あくまで試験許可の為なのだ。よく勘違いをする者が多いのだが、エプロンとパンツを手に入れたからといって、全ての許可が下りたわけではない」
「……つまり、セナ町長の許可はあくまでも第一関門を突破して、第二関門を受ける資格を手に入れたに過ぎないって事ですか?」
「その通り。まずは、セナ町長にドールとしての精神を認められる。次に、この私に強さを認められたものが、カシワザキ森林に入る事ができるのだ!」

 あおととみあは、身構えた。

「頑張るしかないみたいだね、あおと君」
「そのようです。ここに来るまでに、僕もレベルアップしたし、きっと勝てますよ!」
「傷ついたら、私が回復するね」
「はいっ、お願いします!」

2013082510350000.jpg

 気合いは十分だ!

「ここで私を倒せない者が、カシワザキ森林で生きていられるわけがない! 冒険者よっ、私を倒す事で強さを証明してみせろ!」


 門番との戦闘が始まった!
 ――門番は様子を見ている。

「重々しい鎧を装備しているから、速度は遅いと思っていたけど、先手を取られた!」

 あおとの攻撃!
 ――門番に5のダメージ!

「くっ、おまけに分厚い鎧を相手に、ナイフでは大したダメージにならない」
「落ち着いて、あおと君」

 門番の攻撃!
 ――あおとに15のダメージ!

「あの剣だ……さすがにダメージ量も半端じゃない……。――でもっ!」

 あおとの攻撃!
 ――門番に5のダメージ!

「フハハハ! そのような小さな武器では、私の鎧にはダメージなど通らんわ!」
「くっ……」

 あおとは精神が低下した!
 門番の攻撃!
 ――あおとに15のダメージ!

「うわあっ……!」

 あおとは大きく傷ついた!
 あおとの攻撃!
 ――ミス! 門番はダメージを受けない!

「あ、当たらない……」
「精神が乱れているな。攻撃というのは、肉体と精神のバランスを合わせて行うものだ。今の君では、どんな良い武器を使おうとも、私を傷つける事はできない! 次の私の攻撃で、チェックメイトのようだな」
「――そうはさせない! あおと君、諦めたら駄目だよ」

2013082510390001.jpg

 みあはヒールを発動した!
 ――あおとの体力が30回復した!

「な、何だと?」
「僕の体力が……全快した」
「あおと君は、一人で戦っているんじゃないんだよ。さあ、勇気を出して!」
「……よしっ!」

 あおとの精神が回復した!

「回復しようと何だろうと、再び窮地に追い込んでみせるわ!」

 門番の攻撃!
 ――ミス! あおとは攻撃をひらりとかわした!

「な、何と!?」
(見えるぞ。相手の攻撃が!)

 あおとの攻撃!
 ――会心の一撃! 門番に15のダメージ!

「ぬうっ……会心の一撃を出したか。だが、まだ勝負はこれからだ!」
「――今だ!」

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 門番の攻撃!
 ――しかし! あおとは高速斬り(反)を発動した!
 あおとの反撃!
 ――門番に10のダメージ!
 ……門番は倒れた!
 ――門番をやっつけた!


「やったあっ、勝ったぞ!」
「あおと君、頑張ったもんね」
「……いや、みあさんのサポートのおかげだよ。僕は完全に勝てないと諦めていたんだ」
「私はキッカケを作っただけ。勝てたのは、あおと君の心が折れなかったからだよ」
「僕の……心が……?」

 門番がもぞもぞと起き上がった。
 最後の攻撃がきいているのか、鎧の上から手でさすっている。

「……参ったな、大した強さだ。その強さがあれば、カシワザキ森林に入っても大丈夫だろう」
「あ、門番さん。ダメージは大丈夫ですか?」
「心配はいらない。これでも、私は君の数十倍の数の経験があるのだ。これくらいの傷、慣れたものだよ」

「はは、凄いや」

 門番はそっと道を開け、誘導するように入り口を指差した。

「さあ、行くが良い。再び出てくる時も、ここを通れ。あとは迷子になってしまっても、基本的には助けに行かないから、そのつもりでな」
「迷子……。気をつけます……」

 こうして、あおととみあの二人は、ようやくカシワザキ森林に足を踏み入れたのだった――。


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2012/10/17 ドールデビュー!
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撮影は2014/7/18よりNikon COOLPIX P100を使用。

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