FC2ブログ

起章4~貯金を下ろそう~

「……おかしいな。地図によれば、確かにアマシーネはここなんだけどな」

 みあと男の旅は、色々とありながらも続いている。
 現在、最も近場の町に立ち寄ろうとして、港町アマシーネを目指している最中だ。
 しかし、男の持っている地図を頼りに進んでいったものの、そこにアマシーネは無かったのだ。

「本当にここなんですか、勇者様?」
「間違いないよ! だってほら、みあも確かめてみてよ」

 みあは地図を確認する。
 それでも、確かに地図の示すアマシーネの場所と、現在地の状態は一致するものではなかった。

2013091120260000.jpg

「うーん……」
「どうしてだろう。この地図は由緒正しきものなんだが……」
「由緒正しき? 勇者様、ちょっともう一度、その地図を見ても良いですか?」
「あ、ああ、良いよ」

 手渡された地図を、よく確認すると、みあはとんでもない事実に気がついた。

「こ、これは……」
「何か発見したのか、みあ!?」
「い、いえ、この地図……50年前のものなんだ、と」
「え、何かいけなかったの!?」
「う、うーん……一般論ですが、50年もあれば地形は変わるものかと……」
「そ、そうだったのか……!」

 男は、頭を抱えて倒れこんだ。

「で、でも、いくら50年経ったからといって、町が消えるというのはさすがに……」
「そうだよねっ、そうだよ、町が消えるわけないって!」
「……あら?」
「こ、今度は何さ!?」
「いえ、この跡は何だろうって」
「跡?」

2013091120270000.jpg

 みあは、地面に何かしらの痕跡を発見した。
 それは現在地から北に真っ直ぐ続いている。

「とりあえず、行ってみよう!」
「はい、勇者様!」

 二人はこの後、港町アマシーネを発見した。
 どうやら、大富豪の町長の気まぐれにより、数年毎に町を移動させるらしい――。

 あおとは、西側のドールであるユズハと、とあるモンスター退治の為に共闘する事になった。

「――それで、その退治するモンスターっていうのは、どこにいるんですか?」
「良い質問っすね。モンスターは、スイートツーから南西の方角にある、洞窟の中にいるっす!」
「洞窟?」
「そうっす! この洞窟は、モンスター達には住み心地が良いのか、洞窟の主を倒しても、また住み着いてしまって困りもんなんすよ」
「洞窟を壊しちゃえば良いんじゃない?」
「駄目っすよ! 自然にできたものは、ドールの手で破壊する事は許されないっす!」
「うん、そうだね」

2013091120330000.jpg

 しばらく、ユズハと共に退治内容の話をしながら歩いている。
 それから話が落ち着いた頃、ユズハが急に大きな声で話しかけてきた。

「そういえばっ!」
「な、何です?」
「君はそんなチンケな装備で、モンスター退治に行くっすか!」
「チンケとは失礼な! それに、この装備しか持ってきてないよ。ゴールドだって少ないし……」

 ゴールドあたりから、声が唐突に小さくなっていく。
 確かに、現在の持ち金は80ゴールドであり、あまり威張れる金額ではない。

「え、私の前情報では、結構な数のモンスターと戦ったっすよね?」
「あ、うん、描写はされていないけど、実は100は戦った気がする」
「それなら、銀行にきっと凄い額があるっすよ!」
「銀行? そんなのあるの?」
「うっはー、これだから東側の田舎者は困るっす」

2013091219250000.jpg

 あおとは、この一言にムッときた。
 しかし、肝心な情報は教えてもらいたいので、こらえる事にした。

「銀行は宿屋マヤッチーニでできるっすよ。マヤさんに話しかければ、すぐにやってくれるっす!」
「ええ!? マヤッチーニって、一つだけじゃないの?」
「マヤッチーニは、西も東も関係なく商売している、宿屋の神っすよ。まあ、とりあえず、まずはマヤッチーニでお金を下ろして、装備を整えてくるっす!」
「あ、はい」
「私は町を出たところにいるっすよ。待つのはあまり好きじゃないから、早めにお願いするっすよ!」

2013091219270000.jpg

 こうして、一旦ユズハと別れた。
 とはいっても、まずはスイートツーにある宿屋マヤッチーニを探さなければいけないのだが。

(道、聞いておけば良かったなあ……)


 ――それから数十分後、あおとはスイートツーの宿屋マヤッチーニを探し出す事に成功した。

「はあ、はあ……。まさか、スイートツーがこんなに広いなんて……」

2013091219280000.jpg

 そもそも、アマシーネをきちんと歩いたわけでもないが、体感したスイートツーの規模は、アマシーネの二倍近くに感じた。
 やはり、大勢のドールがいる事に変わりはないのだが、全てが女の子ドールであり、男の子ドールは一人もすれ違わなかった。

(これだけ男の子ドールがいないのだから、僕の姿を見てめずらしく思っても良いようなものだけどなあ)

 あおとの疑問は最もなものだろう。

2013091219300000.jpg

「いらっしゃい! 何かご用?」
「うわあっ!」
「ああ、ごめんね、驚かせちゃったね」

 突然の声の主は、マヤッチーニの主であるマヤだった。

「えと、銀行……を利用したいのですが」
「銀行だね! お名前は?」
「あおとです」

 マヤは、ノートパソコンのような機械を使って、何かを調べているようだ。

(あんな機械でわかっちゃうんだ。凄いなって思う反面、何だか恐ろしくも感じるなあ)
「あおと……はい、確認できました。あおと様は1500ゴールドまでお引き出しできます!」
「1500だって!?」
「はい、1500です」

 あおとは、心臓が爆発してしまうところだった。
 たった80ゴールドしか持っていなかった自分が、一気に1500ゴールドも手に入れられるんだから、それも当然の反応だ。

「じ、じゃあ、1500ゴールド全部でお願いします!」
「はい、1500ゴールドですね!」

 あおとは、1500ゴールド手に入れた!

2013091219320000.jpg

「他にご用はありますか?」
「いいえ、大丈夫です」
「そうですか、ありがとうございました! 是非、疲れた時は宿屋マヤッチーニをご利用くださいませ!」

 マヤッチーニを出て、外の空気を吸うと、改めて1500ゴールドの重みを実感できた。

「よっし! 新しい装備買うぞ!」

 あおとのお買い物が、今、始まる!


↓宜しければ押していただけると、ドール達も喜びます。

にほんブログ村 コレクションブログ ドルフィードリームへ
にほんブログ村

にほんブログ村 コレクションブログ ドールへ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト



テーマ : ドール
ジャンル : 趣味・実用

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ピケ

Author:ピケ
2012/10/17 ドールデビュー!
初ドールはアゾン/ピュアニーモ魔女っ子みあ(白)
ツイッターでは miafun1017のアカウント名で活動中。
リンクフリーです。
現在、相互リンク・交流してくださる方を募集中!
記事のコメント、拍手コメントにてお知らせくださると嬉しいです。

☆ブログ内の主な登場人物達
・祐乃=ユノ
・祐菜=ユナ
・祐音=ユネ
・千歳=チトセ
・舞香=マイカ
・夢幻=アリス
・朱葉=アヤハ
・七神=ナナカ
・長門=ナガト

撮影は2014/7/18よりNikon COOLPIX P100を使用。

カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
趣味・実用
2616位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
フィギュア
120位
アクセスランキングを見る>>
参加ランキング
応援バナー
DD公式ファンブックVol.3表紙総選挙! DD公式ファンブックVol.3表紙総選挙! DD公式ファンブックVol.3表紙総選挙! 初音ミク × Dollfie Dream(R) マクロスF × Dollfie Dream(R) 雪ミク × Dollfie Dream(R)
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カレンダー
05 | 2020/06 | 07
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
リンク
月別アーカイブ