起章14~覚醒の雷撃~

 西側との二度の戦いは、再び、勇者一行の活躍により、終結する事となった。
 平和を実感するには、あまりに恵まれた晴天のある日。
 勇者とその仲間達は、誰にも知られる事のない秘密の話し合いを始めていた。

「百年後。アークウエストの最高幹部は、完成したドールウエポンで攻撃をしかけると言っていたな」
「でも勇者様。本当に百年後にそのような攻撃をしてくるのでしょうか……」

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 心配そうな表情を見せるみあだったが、対してサクヤは冷静に言葉を選んでいく。

「西側の幹部連中は、皆が血族といっても過言ではない関係なのです。そして、彼女達の目的は、あくまでも東側の完全敗北にあります」
「一体どうして、そんな無意味な事をするのかな……?」
「みあ殿が戦争をやめるべきだという考えを持つように、戦争肯定の考えを持ち、さらには他者を戦いによって制圧しようという考えの者もいるのです。それはドールの数だけ考え方がありますし、どの考えが正しいかは一概に言い切れないものでもあります」

「ま、まあ、話を少し聞いてくれ」と、仕切りなおしの言葉をかける勇者。

「百年後の敵の計画は、本当だと仮定して、俺の考えを二人に話しておきたい。――俺は、当然ながら百年後の相手も止めたいと思っている」
「その具体的な手段はあるのですか? 勇者殿」
「うん。……とはいっても、ここから先は未知の話になる。何しろ、恐らく誰も試した事がない方法だからだ」
「興味がありますね」
「その方法には……みあの力が必要だ!」
「私の……?」
「みあの魔法、コルドリープを使って、俺を百年間凍結させるんだ」

 その意見に、サクヤはすぐに反応する。

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「それは事実上、不可能なのでは? 確かにコルドリープは少ない魔法力でも、長時間の間、かけられた者の状態そのものを停止する事はできますが……」
「……確かに、私の魔法力では全部を使ったとしても、百年の時を凍結させるなんて無理かもしれないですよ」
「そ、そうか、割と良いアイディアだと思ったんだけどな……」

 ――こうして、百年後の脅威といかにして戦うのか、という議論は続けられる事になる。
 しかし、真っ当な案を思い浮かぶ事もなく、ついに2年の時が流れた。
 2年の時をかけた結果、コルドリープ案が再浮上。
 この2年の間で、みあがコルドリープの詳細を調べた為でもある。
 どれだけの魔法力で、どれだけの時間が止められるのか?
 それを調べる為の実験体として、勇者自らが立候補する。

「言い出しっぺは俺だから」

 というのが、理由でもあった。
 そして、勇者がコルドリープにかけられる。
 さらに、それから間もなくして、勇者とみあの子供が誕生した。
 子供は双子であり、男の子と女の子が一人ずつ。

「コルドリープが解ける頃、子供達は何歳になっているかな?」

 魔法発動前の、勇者の言葉だった――。
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「おーいっ、どこに行っちゃったんだよお!」

 ベビードールパンサーの後を追って、あおとは再び、ドラゴンの住む南西の洞窟へとやってきていた。
 ほんの数日前の事だ。
 あおとの中で、ドラゴンにやられてしまった記憶が甦る。
 ついベビードールパンサーを見捨てて、ここから逃げ出したい衝動にかられる。

「い、いや、駄目だ! もしもドラゴンに見つかったら、あいつは殺されちゃうかもしれないんだぞ」

 逃げ出したいほどの恐怖はある。
 だが、何かを見捨てていく恐怖の方が、あおとにとって勝っていた。
 せめて願わくば、ドラゴンに見つかる前にベビードールパンサーを見つけたい。
 洞窟の中は基本的に一本道であり、ユズハと共に来た時に道順は覚えていたので、あおとは迷いもせずにドラゴンのいる場所へと近付いていった。
 それでも、ベビードールパンサーの姿は見つからず、最悪の事態を想定していたのだが――。

「あっ……!」

 ついにベビードールパンサーを発見した。
 最悪な形ではないものの、その次に厄介な形で見つける事となった。
 ベビードールパンサーは、ドラゴンと戦っていたのである。
 だが戦力差は明らかで、ベビードールパンサーが勝つ確立はほぼ無いとも思える。

2013100920140001.jpg

「し、死なせないぞ……!」



 あおとが戦闘に加勢した!

「ガウ……!」
「バカ! あいつは一人で勝てるほど甘くないんだぞ!」

 ドールドラゴンの攻撃!
 ――ドールドラゴンは火の息を吐き出した!
 ――あおとに10のダメージ!
 ――ベビードールパンサーに10のダメージ!

 あおとのギムナジウム帽子、こだわりケープが燃えてしまった!

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「あーっ、お気に入りだったのに!」
「ガウ……」
「こ、こうなればヤケだ! 絶対にドラゴンを倒してみせる!」

 あおとの攻撃!
 ――ドールドラゴンに30のダメージ!

「なっ、与えるダメージが上がってる!? しかも凄い飛躍的に!」

 ベビードールパンサーの攻撃!
 ――ドールドラゴンに5のダメージ!

「これなら、ドラゴンを倒せるかもしれないぞ!」
「ガウ!」

 ドールドラゴンの攻撃!
 ――あおとに15のダメージ!

「全然痛くないぞ!」

 あおとの攻撃!
 ――ドールドラゴンに30のダメージ!

 ベビードールパンサーの攻撃!
 ――ミス! ドールドラゴンはダメージを受けない!

 ドールドラゴンの攻撃!
 ――ベビードールパンサーに40のダメージ!
 ……ベビードールパンサーは気絶してしまった!

「大丈夫か、しっかりするんだ!」

 ドールドラゴンの連続攻撃!
 ――あおとに15のダメージ!

「何とか早く回復してあげないと……!」

 あおとの攻撃!
 ――ドールドラゴンに30のダメージ!
 ……武器が壊れてしまった!

「な、何ぃっ……!?」

 ドールドラゴンの攻撃!
 ――ドールドラゴンは火の息を吐き出した!
 ――あおとに10のダメージ!

 あおとの攻撃!
 ――ドールドラゴンに15のダメージ!

「うう……武器が無くなってしまって、与えるダメージも半分に……」

 ドールドラゴンの攻撃!
 ――あおとに15のダメージ!

(早くここから離れないと! 離れて回復させないと! ドラゴンを倒せる何か……!)

 ――その時、あおとの中で何かが起きた!
 あおとはライガの魔法を覚えた!

「ライガ!? もう何でもいい! ドラゴンを倒せて、こいつを救えるのなら、何だってやってやるさ!」

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 あおとの攻撃!
 ――あおとはライガの魔法を発動した! 雷撃がドールドラゴンを襲う!
 ――ドールドラゴンに60のダメージ!
 ……ドールドラゴンをやっつけた!


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2012/10/17 ドールデビュー!
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撮影は2014/7/18よりNikon COOLPIX P100を使用。

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